【祝!W杯予選1位通過】サッカー選手のリカバリーに効く栄養素とは
公開日: 2022年12月2日
ワールドカップ予選、日本代表がみごとに通過しました!ドイツに大金星をあげるだけでなく、スペインにも逆転勝利! この勢いがあれば、本戦も期待してしまいますね。
ワールドカップの予選も試合間隔は中三日。試合後は、筋肉のダメージやプレーの質の低下が約3〜4日続くといわれているため(※1)、連戦を全力で戦い抜くためには、試合後のリカバリー(回復)が鍵に。リカバリーといえば、マッサージやストレッチを思い浮かべがちですが、実は栄養摂取もとても重要といわれています。
炭水化物の補給で体の中からリカバリー
試合後にとるべき栄養素のまず第一が炭水化物(※1)。試合中のエネルギー源として使われる一方で、試合後のリカバリーを助ける栄養素でもあります。
クリスティアーノ・ロナウドも「試合終了後も食事に出かけることは一切ない。ロッカールームで炭水化物とフルーツを食べて自宅に直帰する。(※2)」と、試合終わりに炭水化物をとっています。
炭水化物をとると、グリコーゲンという成分が体に溜まっていきます(※1)。グリコーゲンは試合になるとエネルギー源になり、疲労感や怪我のリスクを抑えることが期待できます。しかし不足したまま試合を迎えると、疲労感や怪我のリスクが増えるだけでなく、試合におけるスプリントの質低下、試合終盤における疲労感やプレーの質の低下が起きるので、注意が必要です。
とるタイミングは試合後すぐ
また、炭水化物をとるタイミングもとても重要です(※1)。グリコーゲンは、体にたまるまで48〜72時間かかるといわれています。プロのサッカー選手の場合は、次の試合までの短い期間で補充しなければなりません。炭水化物の摂取の遅れは、リカバリーの遅れにつながるため、対応の早さが鍵になります。
一緒にとる栄養素もポイントです(※1)。炭水化物は、たんぱく質と一緒にとることでリカバリーの促進につながるといわれています。アスリートは、運動後4~6時間以内に、体重1kgあたり1.0~1.5gの炭水化物と20gのたんぱく質を摂取することがすすめられています。どちらの栄養素もとれる食事はとても効率的ですね。
リカバリーのために炭水化物をとることは、プロの選手だから行うというものではありません。もちろんアマチュアの方にも当てはまります。怪我なく疲労感を抑え、思いっきり運動を楽しむためにも、リカバリーを意識した食事を取り入れてみてください。
炭水化物とたんぱく質がとれるおすすめレシピ6選
※1:Haller N, et al.;J Hum Kinet. 2022;82:75-99.
※2:ポルトガル代表の絶対的エース、現代最高の選手、生きる伝説… 多くの人は知らない、C・ロナウドの本当の姿
炭水化物とたんぱく質がとれるレシピ以外にも、健康維持や予防などに役立つ「おいしいレシピ」が満載
管理栄養士が監修した1万品のレシピのうち、100品を無料で公開しています。 無料レシピは「人気順」「新着順」「栄養価順」で並び替えることができます。ぜひお試しください。
「読む、えいよう」は食事と栄養に関する情報がたくさん
過去記事はこちら
あわせて読みたい
【管理栄養士監修】「1週間あんしん献立だより」11月のおすすめ献立 part3
【管理栄養士監修】まるごとたっぷりカルシウム!「しらす」のおいしいレシピ