がん治療中の食事|食欲がないときに食べやすいものと食べ方の工夫
公開日: 2026年6月3日

治療を続けながら「食欲がない」「何を食べても気持ちが悪い」……そんな状態が続くと、食事がつらくなってしまいますよね。
がんの治療中は、抗がん剤や放射線治療などの影響で、食欲不振・吐き気・口内炎・味覚の変化といった症状が現れることがあります。栄養が大切だとわかっていても、「食べたくない」「食べられない」という日が続くのは、決して珍しいことではありません。
今回は、そんなときでも少しでも食べやすくなるための工夫を、具体的にお伝えします。まずは「食べられるものを食べる」というところから、一緒に考えていきましょう。
なぜ、がん治療中は食欲が落ちるの?
がん治療中の食欲不振には、いくつかの原因が重なっていることがほとんどだと言われています。
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食欲が落ちる主な原因
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これらの症状は、治療の種類や個人差によって大きく異なります。「なぜ食べられないのか」を知っておくと、自分に合った対処法を選びやすくなりますよ。
また、食欲不振が続くと体重が減ることがあります。体力維持のためにも、「食べられるときに、食べられるものを少しずつ」という意識が大切です。
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※ 治療中の栄養管理は、病状や治療の内容によって個人差が大きいため、食事について不安なことは、主治医や管理栄養士にご相談ください。 |
食べやすくするための工夫
ポイント1:「少量×高エネルギー」を意識する
一度にたくさん食べられないときは、1回の量を少なくして、食べる回数を増やすのがおすすめです。1日3食にこだわらず、食べられそうなときに少量ずつ食べる「分食」のスタイルにしてみましょう。その際、少量でもエネルギーを補いやすい食品を選ぶことがポイントです。
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少量でエネルギーを補いやすい食品の例
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ポイント2:においが気になるときは「冷やす」「においを抑える」工夫を
治療中は、食べ物のにおいに敏感になることがあります。においが気になって食べにくいときは、次のような工夫を試してみてください。
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においを抑えるための工夫
※ 口内炎がある場合は、レモンや酢など酸味の強いものは刺激になることがあります。 |
ポイント3:口内炎があるときの食事の選び方
口内炎は、特に抗がん剤治療中に起こりやすい副作用のひとつです。痛みがあると食べることがつらく、ますます食欲が落ちてしまいます。
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▶ 食べやすいもの
▶ できれば控えたいもの
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温度は「人肌程度」が口内炎にはやさしいです。熱すぎず、冷たすぎない状態を意識してみてくださいね。
ポイント4:味覚が変わったときの工夫
抗がん剤の影響で「食べ物の味がしない」「金属的な味がする」「甘みが強く感じる」など、味覚が変化することがあります。治療終了後に改善する場合もありますが、こんなときは、味付けや食材を工夫してみましょう。
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味覚変化があるときの対処のヒント
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管理栄養士がおすすめする3つのレシピ
食欲が落ちているときでも食べやすく、少量でたんぱく質やエネルギーを補えるレシピを3品ご紹介します。
① 電子レンジで簡単 豆腐と白菜のそぼろあんかけ
豆腐とひき肉でたんぱく質を補える、やさしい味わいの一品。電子レンジで作れるので、調理の負担を減らしたいときにもおすすめです。
② 豆腐のたまごあんかけ
豆腐に優しい味わいの卵あんをたっぷりとかけた、心温まる一品です。とろみをつけることで、飲み込みやすく食べやすい仕上がりに。口内炎があるときにも◎。
③ カステラでプディング
カステラで手軽に作れる、やさしい甘さのプディング。少量でもエネルギーやたんぱく質など必要な栄養がとれ、無理なく食べやすい一品です。
難しく考えなくて大丈夫です。市販のレトルトのお粥や、スーパーで買える豆腐・卵を使うだけでも十分ですよ。
おいしい健康アプリの活用法
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① お悩みからのレシピ検索 「食欲がない」「口内炎」など、今の状態に合ったレシピを探すことができます。 ② プロフィール設定による最適化 「がん治療中」「飲み込みにくい」「味の感じ方が変わった」などをプロフィールに登録すると、登録情報に合わせたレシピが優先的に表示されます。 ③ 食事記録でエネルギー・たんぱく質を確認 食べた内容を記録すると、1日のエネルギーやたんぱく質の摂取量が確認できます。「今日はこれだけ食べられた」という小さな安心にもつながりますよ。 |
まとめ:食べられないときも、自分を責めないで
がん治療中に食欲が落ちるのは、治療の副作用としてよくあることです。「もっと食べなければ」と自分を責めないでください。まずは「今日、口に入れられたもの」を大切にしながら、少しずつ工夫を重ねていきましょう。
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今日から試してみたいこと
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食事に関して困ったことがあれば、ひとりで抱え込まず、主治医や病院の管理栄養士に相談してみてくださいね。一緒に無理のない方法を見つけていきましょう。
参考
- 国立がん研究センター「がん情報サービス:がんと食事」
- 日本臨床栄養代謝学会(JSPEN)「がん患者診療のための栄養治療ガイドライン 2024年版 総論編」
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としています。疾患の診断・治療・食事管理については、必ず担当の医師や管理栄養士にご相談ください。




