糖尿病がある方のお酒との付き合い方|飲み方の注意点【管理栄養士監修】
公開: 2026年10月5日
監修:
おいしい健康管理栄養士

糖尿病があるとわかったとき「お酒はもう飲めないのかな」と、お酒との付き合い方に迷う方は少なくありません。晩酌が習慣だった方や、お付き合いで飲む機会が多い方なら、なおさらですよね。
糖尿病があるからといって、すべての方がお酒を一切飲めないとは限りません。ただし、飲酒によって血糖値が変化したり、お薬によっては低血糖のリスクが高まったりすることがあります。飲酒できるかどうかや適した量は、治療内容や体調によって異なるため、主治医に確認することが大切です。
この記事では、おいしい健康の管理栄養士が、お酒と付き合ううえでの考え方や気をつけたいポイントを、無理なく実践できる形でお伝えします。
なぜお酒が血糖値に影響するの?
アルコールは、肝臓で血糖値を保つために行われる「糖をつくるはたらき」を抑えることがあります。そのため、とくに空腹時の飲酒では、低血糖が起こることがあります。
インスリンや一部の血糖値を下げる薬を使っている方は、飲酒によって低血糖のリスクが高まる場合があるため、飲酒について主治医に確認しておきましょう。
また、飲みすぎが続くと、血糖コントロールや体重管理にも影響することがあります。糖尿病の方に一律の飲酒量の基準があるわけではなく「量と飲み方、そして治療内容とのバランス」が大切になります。
糖尿病のある方がお酒を飲むときに気をつけたい4つのポイント
ポイント1:「純アルコール量」という考え方を知っておく
厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」(2024年2月公表)では、飲酒量を考えるときに、お酒の種類や量だけでなく「純アルコール量」に着目することがすすめられています。
純アルコール量は、次の式で計算できます。
飲酒量(ml) × アルコール度数(%/100) × 0.8
たとえば、アルコール度数5%のビール500mlでは、純アルコール量は約20gです。
参考までに、純アルコール量20gの目安は次のとおりです。パッケージに表示されていることも多いので、飲む前に確認してみましょう。
なお、同ガイドラインに示されている「男性は1日40g以上、女性は20g以上」という数字は、生活習慣病のリスクを高める量を示したものであり、飲酒をすすめる量や、糖尿病がある方が飲んでよい量を示すものではありません。飲酒する場合は、自分の治療内容や体調を踏まえて量を考えることが大切です。
ポイント2:空腹での飲酒を避け、食事と一緒に
空腹のまま飲酒を始めないよう、食事と一緒に飲むことを意識しましょう。
飲酒するときは、たんぱく質や野菜などを含む料理を組み合わせ、食事全体のバランスを意識することが大切です。
ポイント3:お酒の種類だけで安心しない
同じ量でも、お酒の種類によって糖質量は変わります。日本酒やビール、甘いカクテル、果実酒などは糖質を比較的多く含みます。一方、焼酎やウイスキーなどの蒸留酒は、糖質が少ない傾向にあります。
ただし、糖質が少ないお酒を選べば安心というわけではありません。アルコールそのものが血糖値や低血糖に影響することがあるため、種類だけでなく、飲む量や飲み方にも注意しましょう。
ポイント4:飲んだ日は体調の変化にも目を向けて
飲酒した日は、いつもより体がだるい、冷や汗が出る、手が震えるといったサインが出ていないか、気にかけてみましょう。これらは低血糖の症状であることがあります。
とくにインスリンや一部の血糖値を下げる薬を使っている方は、飲酒時に低血糖が起きた場合の対処法について、あらかじめ主治医や医療スタッフに確認しておきましょう。
糖尿病の方がお酒と一緒に楽しみたい、おつまみレシピ5選
お酒のお供には、肉・魚・大豆製品などの主菜や、野菜を使った副菜を組み合わせると、食事全体のバランスを整えやすくなります。ここでは、手軽につくれて、お酒と合わせやすいレシピをご紹介します。
おいしい健康アプリの活用法
おいしい健康アプリでは、糖尿病がある方や血糖値が気になる方のために、毎日の食事づくりや血糖管理が楽になる機能を揃えています。
① レシピには糖質量も表示
レシピごとに糖質やエネルギーを含む30種類の栄養素を確認でき、多い順・少ない順に並べ替えることもできます。
② プロフィール登録で、パーソナライズ提案
性別や体重、病気やお悩みを登録すると、あなたに合った食事基準を自動で算定。食事基準に合うレシピを優先して表示します。
③ 食事や血糖値を記録して見える化
食事を記録すると、糖質やエネルギーの量はどうだったかなどをグラフで確認でき、AIによる食事アドバイスも見られます。また、血糖値記録も行えます。
まとめ
糖尿病があっても、主治医が許可した場合には飲酒できる場合があります。ただし、飲酒の可否や量は、治療内容や体調によって異なります。
飲む場合は、純アルコール量を意識し、空腹での飲酒を避け、食事と一緒に楽しむことを意識してみましょう。飲み方に不安がある場合や、薬を使っている場合は、医師や管理栄養士にご相談くださいね。
参考文献
厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」(2024年2月)
日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」
2型糖尿病と食事についての情報やレシピはこちらにも▼
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