くらしの栄養学

短腸症候群(SBS)は分食・少量頻回食で消化・吸収をもっとよくする

短腸症候群の食事についてもっと知りたい場合はこちら→ https://oishi-kenko.com/articles/sbs-meal

短腸症候群では、1回の食事量を減らして回数を増やす「分食(少量頻回食)」が基本となります。食事の回数や補食のポイントについてご紹介します。

1.なぜ分食(少量頻回食)が大切なの?

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腸が短くなると、一度に大量の食事を消化・吸収する能力が低下します。一度の食事量を少なくし、1日4〜8回に分けて食べることで、消化・吸収の負担を軽減し、下痢の予防につながります。
また、お腹が空きすぎると早食いになりやすく、下痢を起こしやすくなるため、空腹になる前にこまめに栄養を補給することが大切です。

■ 分食のポイント

朝・昼・夕の3食を少なめにし、その間に間食(補食)を取り入れて、1日に必要な栄養量を分けて摂りましょう。医療関係者と相談しながら、学校や仕事など生活スタイルに合った食事スケジュールを作ることが大切です。

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2. 1日8回食のスケジュール例

下記は1日8回食の一例です。朝・昼・夕の3食の間に補食を取り入れ、夜間にも1回補食を設けるイメージです。

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※あくまで一例です。医療関係者と相談し、ご自身に合ったスケジュールを作りましょう。

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3. 間食(補食)で摂りたい栄養素

分食や間食は、3食で不足しがちなたんぱく質・ビタミン・ミネラルを補う大切な機会です。
「甘いものを少しつまむ」のではなく、栄養補給として考えましょう。

■ 複合炭水化物(エネルギー補給)
パン、おむすび、せんべい、エネルギーバー、クラッカー

■ たんぱく質・カルシウム・ビタミンD
ゆで卵、サラダチキン、チーズ、ヨーグルト、豆乳ヨーグルト、小魚

■ ナトリウム
フリーズドライみそ汁、野菜スープ

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■ スープ類の飲み方
スープ類は固形物とは別に、ひと口ずつゆっくり飲みましょう。一度に飲むと浸透圧が変化し、下痢を起こしやすくなることがあります。

■ 外出時は補食を持ち歩こう
せんべい・クラッカー・エネルギーバーなど、携帯しやすい補食をバッグに常備しておくと、外出先でも安心です。


4. 発酵食品・乳製品の注意点

ヨーグルトや漬物などの発酵食品は腸にとってよい働きがある一方で、注意が必要な場合があります。小腸で吸収されなかった糖質が腸内細菌により発酵し、D型乳酸が増え血液が酸性に傾く「*D型乳酸アシドーシス」を起こすことがあります。発酵食品(ヨーグルト・漬物など)は症状を悪化させる可能性があるため、摂取量は医療関係者と相談しましょう。 4737

■ D型乳酸アシドーシスの主な症状

意意識がぼんやりする、言葉がうまく出なくなる、ふらつくなどの症状が現れます。
気になる症状がある場合は、すぐに医療関係者へ相談しましょう。
乳製品や発酵食品の摂取量についても、医療関係者と相談しながら調整しましょう。

安心して食べられる食材や摂取を少なめにしたい食材は患者さんによって異なります。 医療関係者と相談して、食事を楽しみましょう。

参考

※2一丸智美. 学会誌 JSPEN. 2022;4(4-5):175-181.

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編集:おいしい健康編集部
監修:おいしい健康管理栄養士