骨の健康はカルシウムだけ?ビタミンD・Kのとり方【管理栄養士監修】
公開: 2026年10月19日
監修:
おいしい健康管理栄養士
骨粗しょう症の予防や治療において「骨のために、とにかくカルシウムをとらなきゃ」。そんなふうに思っている方も多いのではないでしょうか。
牛乳や小魚を意識してとっているのに、骨密度の検査結果を見てちょっと不安になった、という声もよく聞きます。実は、骨の健康にはカルシウムだけでなく、ビタミンDやビタミンKなど、さまざまな栄養素が関わっています。特定の栄養素だけに偏らず、バランスのよい食事を心がけることが大切です。
おいしい健康の管理栄養士が、10月20日の「世界骨粗鬆症デー」にあわせて、骨の健康づくりに役立つ食事のポイントを解説します。
骨粗しょう症とは?骨の健康に関わる栄養素を知ろう
骨粗しょう症とは、骨の量や質が低下して骨が折れやすくなる状態のことです。加齢とともに誰にでも起こりうる変化で、とくに女性は閉経後にホルモンバランスが変化することで、骨量が減りやすくなると言われています。
骨は一見変化がないように見えますが、実は「骨をこわす働き」と「骨をつくる働き」をくり返しながら、少しずつ入れ替わっています。このバランスが崩れると、骨量の減少が進みやすくなることがあります。
カルシウムは骨の主な材料ですが、ビタミンDはカルシウムの吸収に関わり、ビタミンKは骨の形成に関わるたんぱく質の働きを助けます。カルシウムだけを意識すればよいわけではなく、特定の食品や栄養素に偏らず、食事全体のバランスで考えることが大切です。
カルシウムの吸収を助けるビタミンD
ビタミンDには、小腸でのカルシウムの吸収を助ける働きがあります。カルシウムをしっかりとっていても、ビタミンDが不足していると吸収がうまく進まないことがあるため、あわせて意識したい栄養素です。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、18歳以上の男女ともに、1日あたりのビタミンDの目安量を9.0㎍としています。これはあくまで食事摂取基準上の目安量であり、「この量をとれば骨粗しょう症が防げる」というものではありません。
ビタミンDは鮭やいわし、しらす、きのこ類などの食品から摂取できるほか、日光を浴びることで皮膚でもつくられます。季節や生活スタイルによって日光を浴びる機会が少ない方は、食事からとることも意識してみましょう。
骨づくりに関わるビタミンK
ビタミンKは、骨の形成に関わるたんぱく質の働きを助けるとされる栄養素です。納豆や、ほうれん草・小松菜などの緑の野菜に多く含まれています。
※なお、骨折そのものを防ぐ効果について、ビタミンKを積極的にとることを特別にすすめる根拠は、現時点では十分に示されていません。特定の食品やサプリメントに偏るのではなく、ふだんの食事から取り入れることを意識しましょう。気になる場合は、医師や管理栄養士にご相談ください。
今日からできる、骨にやさしい食事のコツ
① カルシウムを毎日の食事から無理なくとる
カルシウムは、特定の食品に偏らず、毎日の食事から無理なくとることを意識しましょう。牛乳やヨーグルトなどの乳製品、豆腐や厚揚げなどの大豆製品、小松菜やちんげん菜などの野菜、桜えびや干しえびといった小魚にも多く含まれています。みそ汁に豆腐や小松菜を足す、ヨーグルトをおやつにするなど、ちょい足し感覚で取り入れてみましょう。
② ビタミンDを含む食品もとり入れる
ビタミンDを含む魚やきのこ類なども、日々の食事に取り入れてみましょう。鮭ときのこの料理など、身近な食材を組み合わせるだけでも、骨の健康に関わる栄養素をとることができます。
③ ビタミンKの食品もさりげなく加える
納豆を1品プラスする、青菜のお浸しやごま和えを副菜にする、といった形で無理なく取り入れられます。
④ 適度な運動と日光浴もあわせて
ウォーキングなど、骨に適度な負荷がかかる運動を日々の生活に取り入れることも、骨の健康維持につながります。骨粗しょう症の治療中の方や、骨折のリスクが高い方は、運動の種類や強度について医師に相談しましょう。日中に少し散歩をするだけでも、日光を浴びる機会になります。
管理栄養士が選んだ、骨の健康に役立つレシピ5品
おいしい健康アプリの活用法
おいしい健康アプリでは、骨粗しょう症の方向けの食事をサポートしています。
① レシピにはカルシウムやビタミンD・Kの量を表示
レシピにはカルシウムだけでなく、ビタミンDやビタミンKの量も表示されます。これらを含む30種類の栄養素を確認でき、多い順に並べ替えることもできます。
② プロフィール登録で、パーソナライズ提案
プロフィールを「骨粗しょう症」で登録し、性別や体重などを登録すると、あなたに合った食事基準を自動で算定。食事基準に合うレシピを優先して表示します。
③ 食事記録で、栄養バランスを確認できます
食べたものを記録すると、カルシウムやビタミンDなど骨に必要な栄養をとれているかを振り返れます。AIによる食事のアドバイスも届き、どんなものを食べるとよいかがわかります。
まとめ
骨の健康には、カルシウムだけでなく、ビタミンDやビタミンKなど、さまざまな栄養素が関わっています。特定の栄養素や食品に偏らず、毎日の食事からバランスよくとることを心がけてみてください。
気になる症状がある方や、治療中の方は、自己判断せずに医師や管理栄養士にご相談くださいね。
▼食事のポイントや献立を紹介している「骨粗しょう症と食事」も参考に
参考
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
日本骨粗鬆症学会・日本骨代謝学会・骨粗鬆症財団「骨粗鬆症の予防と治療のガイドライン 2025年版」
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
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