かぼちゃ好きな人も苦手な人も楽しめる料理のコツ
公開日:
2018年10月3日
最終更新日:
2024年10月31日
甘みがあり、ホクホクの食感が楽しめるかぼちゃ。おもに夏に収穫されますが、硬い皮のおかげで水分が逃げず保存がきき、秋冬まで長く味わうことができます。
しかし、かぼちゃは甘みがあるため、ご飯のおかずに合わないという声があり、水分が少なめの食材なので、調理法によっては高齢の方が食べにくいという面もあります。
かぼちゃ料理に対する3つの悩みを取り上げ、悩みを解消するための調理のコツをご紹介していきましょう。
家族みんなで楽しむかぼちゃ料理
かぼちゃは緑黄色野菜でβ−カロテンやビタミンCやE、食物繊維を多く含んでおり、小さな子どもから高齢の方まで、ぜひ食べたい食材のひとつです。
今回は、かぼちゃ料理に関するよくある悩み3つを取り上げ、調理のコツとレシピを紹介していきます。「かぼちゃを喜んで食べてくれない」という家族がいたら、調理に取り入れてみてくださいね。
① シニア世代「年齢を重ねて、かぼちゃが飲み込みにくくなった…」
② 食欲旺盛な世代「おかずになりにくい、メイン料理には合わない…」
③ 子ども向け「子どもが喜ぶかぼちゃ料理を作りたい!
① シニア世代
やわらかな食感にして、飲み込みをしやすく
人は加齢にともない、噛む力が弱くなり、唾液や消化液の分泌量も低下する傾向にあります。水分が少ないかぼちゃは、調理法によっては飲み込むのが難しく、誤嚥の原因になる場合もあります。
調理法は焼くよりも煮る・蒸すほうが向いており、通常よりも加熱時間を長めにしてやわらかな食感に仕上げます。かぼちゃの皮はかたいので、煮物など大きめに切る料理の場合は皮を取ると食べやすくなります。
スープ仕立てにして水分と一緒に食べたり、とろみのある餡をかけるなどし喉ごしをよくするのもコツです。
電子レンジで加熱をするときは、かぼちゃに水をまぶしてから加熱するとしっとりと仕上がります。水をまぶさないと、飲み込みにくくなるので覚えておきましょう。
調理のコツ
- やわらかく煮る、蒸す
- スープに入れて水分と一緒に食べる
- とろみのある餡をかける
- つぶしたり、ペーストにする
- 皮はかたいので料理によっては取り除く
おすすめレシピ
② 食欲旺盛な世代
肉などタンパク質を合わせ、調味料でパンチをきかせる
個人差はありますが、甘みのあるかぼちゃはおかずに向かないと感じる人もいます。みそやオイスターソースなど、はっきりとした味わいの調味料を使ったり、にんにくやスパイスをきかせてもよいでしょう。
肉や魚、乳製品と組み合わせて食べごたえをアップさせたり、素材の切り方を大きめにして、噛みごたえのある料理を選ぶのもポイントです。
調理のコツ
- 甘辛くしたりスパイスをきかせるなど、はっきりとした味付けに
- 肉や魚、乳製品と合わせて食べごたえ、ボリュームをアップ
- にんにくやしょうがを一緒に使う
- 素材を大きく切り歯ごたえを感じさせる
おすすめレシピ
③ 子ども向け
見た目を華やかに、かぼちゃの甘みを生かして
日々のごはんはもちろん、ハロウィンのときには見た目も華やかな料理にすると、お子さんが喜びます。子どもの年齢によって、口に入りやすい大きさにしましょう。かぼちゃサラダも、上の写真のように丸くまとめると食べやすくなります。
かぼちゃには、子どもが喜ぶミートソースやチーズもよく合います。「おすすめレシピ」では、秋冬にぴったりなミートソースを包んだかぼちゃコロッケや、かぼちゃを入れたチーズリゾットをご紹介しています。
甘みがあることを生かし、お砂糖少なめのおやつを作るのもおすすめ。マッシュしてプリンやホットケーキにしたり、さつまいもの代わりに使ってスイートパンプキンもいいでしょう。
調理のコツ
- かぼちゃの色味を生かし、色鮮やかな食卓に
- 食べやすいひと口大にする
- 年齢に合わせた歯ごたえに仕上げる
- 甘みを生かしておやつにしても
おすすめレシピ
年代や好みに合わせて、幅広い料理にチャレンジ
同じかぼちゃでも、切り方や加熱時間、合わせる調味料などによって料理の印象がガラリと代わります。ぜひ色々な調理法で、かぼちゃ料理を家族みんなで楽しんでみてはいかがでしょうか。
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