胃が疲れているときの食事は?胃もたれが気になる日の食べ方・レシピ【管理栄養士監修】
公開: 2026年10月8日
監修:
おいしい健康管理栄養士

「食べ過ぎた翌日、なんだか胃が重い……」「忙しい日が続くと、胃のあたりがすっきりしない……」
そんな経験はありませんか?
「胃が疲れている」と感じるときには、食後の胃もたれや胃の不快感などが気になっていることが多いもの。食べ過ぎや早食い、ストレス、生活リズムの乱れなどが、こうした症状に影響することがあると言われています。
今回は、おいしい健康の管理栄養士が、胃もたれなどが気になるときに意識したい食事のポイントをお伝えします。
胃もたれが起こるのはなぜ?そのしくみを知っておきましょう
胃は、食べたものをおかゆのような状態にして、少しずつ腸へ送り出す働きをしています。胃の筋肉が収縮・弛緩をくり返して食べ物を送り出す動きを「ぜん動運動」といいます。
脂質の多い食事は、胃もたれなどの症状につながることがあります。胃の調子が気になるときは、脂質を控えめにした料理や、やわらかく調理した料理を選ぶとよいでしょう。
また、ストレスや睡眠不足なども、胃の調子に影響することがあると言われています。緊張が続くと胃の調子が乱れやすくなることを、経験的に感じたことがある方もいるかもしれませんね。
胃もたれや胃の不快感は、特別な病気がなくても起こりうるものです。ただし、不調が長く続く場合や、強い痛みをともなう場合は、自己判断せずに医師にご相談ください。
胃もたれが気になるときの食べ方、4つのポイント
1. 一度にたくさん食べず、食べ過ぎない
一度にたくさん食べると、胃もたれなどの症状につながることがあります。食べ過ぎないよう、満腹になる前に食事を終えることを意識してみましょう。
「少し物足りないかな」と感じるくらいでやめておくのがポイントです。
2. 脂質を控えめに、油を使わない調理法を選んでみましょう
揚げ物や炒め物など油を多く使う料理は、胃もたれにつながりやすいと言われています。ゆでる・蒸す・煮るなど、油を控えた調理法を選ぶと、脂質の摂取量を抑えやすくなります。
「全部の料理を変えるのは大変」という方は、いつもの一品を煮物や蒸し料理に置きかえるところから始めてみましょう。
3. 食材はやわらかく調理し、よく噛んでゆっくり食べましょう
食材を小さく切ったり、やわらかく煮込んだりすることで、口当たりがよくなります。おかゆやうどん、白身魚、鶏むね肉、豆腐、卵料理(茶碗蒸しや卵とじなど)、やわらかく煮た野菜(大根、にんじん、かぼちゃ、じゃがいもなど)は、食べやすい食材の例です。
一口ずつよく噛み、ゆっくり食べることを意識してみましょう。
【胃の調子が気になるときに取り入れやすい食材】
- 主食:お粥、うどん
- たんぱく(質)源:白身魚、鶏むね肉、豆腐、卵料理(茶碗蒸し、卵とじなど)
- 野菜:大根・にんじん・かぼちゃなど、やわらかく煮たもの
- 果物:りんご、バナナ
※脂質や食物繊維が多い食品を「食べてはいけない」わけではありません。量や調理法を工夫しながら、さまざまな食材をバランスよく楽しんでみてくださいね。
4. 症状が出やすい食品は、量やタイミングを調整してみましょう
胃もたれや胃の不快感があるときは、アルコールや香辛料の多い料理など、ご自身が普段から症状が出やすいと感じるものを控えめにしてみましょう。
また、食後すぐに横になると、胃の内容物が逆流しやすくなることがあります。食後はすぐに横にならず、しばらく座って過ごしましょう。
管理栄養士がすすめる、胃の調子が気になるときに取り入れやすいレシピ5選
ここでは、脂質を控えた調理法で、胃の調子が気になるときにも取り入れやすいレシピをご紹介します。
おいしい健康アプリの活用法
お悩みからレシピを探せます
レシピ検索時に「お悩み」で「胃もたれ」や「やわらかい」で絞り込むと、今の体調に合ったレシピを見つけることができます。
食事記録で、脂質量やエネルギー量が確認できます
食べたものを記録することで、1日の脂質量やエネルギー量の目安が確認できます。食事全体のバランスを振り返るのに役立ちます。
胃の調子に寄り添いながら、食事を楽しもう
胃もたれや胃の不快感があると、「何を食べてもよくない気がする」と不安になることもありますよね。
でも、特定の食品を我慢し続ける必要はありません。調理法を少し変えたり、一口ずつよく噛んでゆっくり食べたり。そうした小さな工夫が、胃もたれなどの症状が気になるときの食事の負担を減らすことにつながります。
できそうなことから、今日の食事に一つ取り入れてみてくださいね。
<こんな症状があるときは、早めに医療機関へ>
- 強い腹痛や、くり返す腹痛
- 意図しない体重減少
- 食事がとれない
- くり返し吐く
- 吐血や黒い便
- 飲み込みにくさ
思い当たる症状がある方は、自己判断せず医師にご相談ください。
参考
- 日本消化器病学会編「機能性消化管疾患診療ガイドライン2021―機能性ディスペプシア(FD)(改訂第2版)」
- 日本消化器病学会編「胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021(改訂第3版)」
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状が続く場合や体調に不安がある場合は、必ず医師や管理栄養士にご相談ください。
あわせて読みたい記事
「消化のよい食事」5つのポイント連日の厳しい暑さから体力や食欲が落ちて、胃の疲れを感じていませんか。なんだか調子がよくないけれど何か口にはしたい、または、体調がすぐれないご家族にやさしいものを食べさせたい。そんなときに作りたい「消化のよい」食事をご紹介します。 飲み込みにくいと感じたら...食べやすくする調理やメニュー選びの工夫加齢や病気などにより、食べ物を飲み込みにくくなることがあります。ですが、普段の食事でできる少しの工夫によって、食べやすく変えることができます。ここでは、むせる、のどに残るなどの飲み込みにくさがあるときに意識したい食事の整え方をご紹介します。 せいろは思ったより気軽|短腸症候群(SBS)の食事と消化にやさしい蒸し料理のはじめ方油いらず、洗い物少なめ、同時に何品も完成。蒸し料理の魅力に気づいたら、食べることがもっと楽になるかもしれません。 長鎖脂肪酸代謝異常症の食事|脂質を控えるための食品の選び方と調理の工夫「脂質を控えた食事」と聞くと、「好きなものを我慢しなければならない」と感じる方も多いかもしれません。脂質を多く含む食品でも、選び方や調理方法を工夫することで、脂質を控えながらおいしく食べることができます。










