さつまいもは血糖値を上げる?糖尿病がある方の量と食べ方【管理栄養士監修】
公開: 2026年10月14日
監修:
おいしい健康管理栄養士

ほくほく、しっとり。秋になると食べたくなる、さつまいも。
でも「糖尿病があるから、さつまいもは控えたほうがいいのかな」と気になっている方もいるのではないでしょうか?
さつまいもは、糖尿病がある方が食べてはいけない食品ではありません。食べる量やほかの主食との組み合わせを工夫しながら、食事に取り入れることができます。
今回は、おいしい健康の管理栄養士が、さつまいもと血糖値の関係や、食べるときの量の目安、食事に取り入れるときのポイントをわかりやすくご紹介します。
さつまいもを食べると血糖値は上がる?栄養の特徴を知ろう
まずは、さつまいもがどんな食品なのか、栄養の面から見ていきましょう。
さつまいもは、主食に近い感覚で量を考えたい食品
さつまいもは炭水化物を多く含むため、ご飯やパンなどの主食と同じように、食事全体の量を考えて取り入れることが大切です。
日本糖尿病学会の「糖尿病食事療法のための食品交換表」では、さつまいもなどのいも類は、ご飯やパン、めん類と同じ「表1」に分類されています。
そのため、野菜としてたっぷり追加するというより、主食に近い食品として、食事全体の炭水化物量を考えながら取り入れることがポイントです。
さつまいも(皮つき、蒸し)100gあたりの炭水化物は約30gです。ご飯150gではおよそ55gなので、さつまいもも主食に近い食品として、食事全体の炭水化物量を考えることが大切です。
難しく考えなくて大丈夫です。ポイントは「量」と「組み合わせ方」。このあと詳しくご紹介していきますね。
食物繊維を含むけれど、食べる量には注意
さつまいもには、食物繊維も含まれています。食物繊維は、食後の血糖値の上昇をゆるやかにする働きがあることが知られています。
ただし、さつまいもには炭水化物も多く含まれています。食物繊維を含むからといって、たくさん食べても血糖値への影響が小さいとは限りません。
糖尿病がある方は、食べる量やほかの主食との組み合わせを意識することが大切です。
糖尿病がある方がさつまいもを食べるときの量の目安
ここからは、実際にさつまいもを食べるときに意識したいポイントを、具体的にご紹介します。
ポイント1:主食の「代わり」として取り入れる
いつものご飯にさつまいもを追加するのではなく、ご飯の一部をさつまいもに置き換えるなど、食事全体の炭水化物量を調整して取り入れましょう。
ポイント2:量の目安を知っておく
さつまいも1本の重さは、250g前後のものが多く見られます。たとえば、100g程度から食べる量を考えてみるのもひとつの方法です。
ただし、必要なエネルギー量や炭水化物量は一人ひとり異なるため、「糖尿病のある方は100g」と一律に決まっているわけではありません。具体的な量については、主治医や管理栄養士にご相談しながら調整していきましょう。
ポイント3:野菜やたんぱく質と一緒に食べる
野菜やたんぱく質を含むおかずと組み合わせ、さつまいもだけを単品で食べないようにするのもひとつの工夫です。食事は、主食・主菜・副菜を組み合わせ、全体のバランスを意識しましょう。
また、よく噛んでゆっくり食べるなど、普段の食べ方を見直すことも大切です。
ポイント4:調理法や味つけにもひと工夫を
さつまいもは、調理法や味つけによって、食事全体のエネルギーや炭水化物量を調整しやすくなります。
蒸す、ゆでる、電子レンジで加熱するなど、砂糖や油を加えず、素材そのものを楽しめる調理法がおすすめです。
大学芋や天ぷらのように、油や砂糖を多く使う料理は、エネルギーや炭水化物量が増えやすくなります。食べる場合は量や頻度を調整し、食事全体のバランスを意識しましょう。
なお、皮にも食物繊維が含まれるため、よく洗って皮ごと食べるのもよいでしょう。
管理栄養士が選んだ、さつまいものおすすめレシピ5選
さつまいもを食事に取り入れるときに参考にしたい、主食・主菜・副菜のレシピをご紹介します。
おいしい健康アプリの活用法
さつまいもを使った食事を、日々の食事管理に役立てるために、おいしい健康アプリの機能も活用してみてください。
① レシピには炭水化物の量を表示
「血糖値が気になる」など、お悩みからレシピを絞り込めます。レシピは炭水化物や糖質、食物繊維を含む30種類の栄養素を確認でき、少ない順や多い順に並べ替えることもできます。
② プロフィール登録で、パーソナライズ提案
性別や体重、病気やお悩みを登録すると、あなたに合った食事基準を自動で算定。「糖尿病(2型)」で登録すると、食事基準に合うレシピを優先して表示します。
③ 食事記録で、栄養バランスを確認できます
食べたものを記録すると、たんぱく質やビタミン類がとれているか、炭水化物や糖質をどのくらいとっているかを振り返れます。さつまいもを食べた日の記録を振り返る習慣にも役立ちますよ。
まとめ
さつまいもは、糖尿病がある方にとって「食べてはいけない食品」ではありません。
量や食べ方を工夫し、食事全体のバランスを考えながら取り入れれば、糖尿病がある方もさつまいもを楽しむことができます。
- 主食の一部をさつまいもに置き換える
- 食べる量の目安を意識する
- 野菜やたんぱく質と一緒に食べる
- 調理法や頻度にもひと工夫する
難しく考えず、できるところから少しずつ取り入れてみてくださいね。具体的な食事の内容については、主治医や管理栄養士にご相談しながら進めていきましょう。
参考
日本糖尿病学会「糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版」
日本糖尿病学会 「糖尿病診療ガイドライン2024」
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
※記事内で例示している食べる量(100g程度など)は、食事全体のバランスを考えるうえでの一例であり、特定のガイドラインが定める基準値ではありません。具体的な食事療法については、必ず主治医や管理栄養士にご相談ください。
▼2型糖尿病と食事ページでは1週間献立もご紹介!
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