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「コレステロール、中性脂肪が高い…」脂質異常症の方におすすめの主菜、副菜

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健康診断で、「コレステロールが高い」「中性脂肪に気をつけましょう」と言われたことはありませんか?

血液中のLDL-コレステロールや中性脂肪が増えすぎた状態、あるいはHDL-コレステロールが減りすぎている状態を「脂質異常症」といいます。

コレステロールが高いとわかっても、「そもそも、どこから取り組んだらいいか難しい」「どんなものを食べたらいいのかわからない」という方は多いかもしれません。

おいしい健康の 病気と食事のきほんでは、脂質異常症をはじめとする病気ごとの食事のきほんを理解し、食事をおいしく楽しめるように、病態ごとに食事のきほんをお届けしています。

脂質異常症の食事のきほん

01 「コレステロールが高い」とはどんな状態ですか?
02 「脂質異常症」とはどんな病気ですか?
03 脂質異常症と分かったら生活習慣を見直すチャンス
04 適正体重を維持すれば、検査値にいい影響があります
05 主菜は肉、魚、大豆からバランスよく選びます
06 動物性の脂より植物性の油がおすすめです
07 コレステロールが多い食品は、たまのごほうび
08 食物繊維、ビタミン類が血管の負担を軽くします

脂質異常症の食事のきほんから、コレステロールが気になる方におすすめの主菜、副菜を紹介します。

DHA、EPAが豊富な青魚

主菜は、肉だけに偏らず、魚や大豆・大豆製品からバランスよく選びましょう。 特に、サバやイワシなどの青魚に多く含まれるDHA、EPAという成分には、血液中の中性脂肪を下げる効果があります。

●いわしの蒲焼き丼梅風味
青魚のにおいが苦手な方でも、梅の風味でさっぱりと食べやすくしたレシピです。

●さば缶とじゃがいものクミンソテー
缶詰で手軽に青魚をとれます。じゃがいもの下ごしらえはレンジを使って簡単に。

大豆のたんぱく質には、LDLコレステロールを下げる作用が期待できるので、食べる機会を増やしましょう。豆腐や納豆などの大豆製品も主菜に取り入れてみてください。

●厚揚げの中華風みそ炒め
濃厚な味つけとにんにくの香りでご飯がすすみます。

肉は脂が少ない部位を選びましょう

肉が食べたい時は、バラ肉のような脂身の多い肉よりも、鶏ささみやヒレなど脂が少ない部位がおすすめです。 高蛋白・低脂質の鶏むね肉はパサパサしやすいですが、調理法を工夫すれば、ふっくらとおいしく仕上がります。

●鶏むね肉のしょうが焼き
片栗粉を鶏むね肉にまぶすと、しっとりした食感に。お弁当にもおすすめ。

●電子レンジで 韓国風蒸し鶏
砂糖を揉み込む、余熱を利用するといった工夫でパサつきがおさえられます。

食物繊維、ビタミン豊富な食材がおすすめ

脂質異常症の方におすすめしたいのが、「食物繊維」と「ビタミン類」を多く含んだ食材です。 食物繊維が多く含まれるのは、野菜やいも、大豆、海藻・きのこ、玄米などの精製されていない穀類など。ビタミン類は緑黄色野菜(「カロテン」という成分を豊富に含む野菜)に多く含まれています。 食物繊維やビタミン類がとれる副菜を紹介します。

●ピーマンとエリンギのごまみそ炒め
エリンギで食物繊維がとれます。ピーマンはビタミンCが豊富。みそ味でご飯がすすみます。

●梅香る納豆とほうれん草の和えもの
ほうれん草にはビタミンB群、C、E、食物繊維などが含まれています。梅の酸味がさわやか。

●かぼちゃとれんこんのごま酢和え
かぼちゃはビタミンA、C、Eがとれて、食物繊維も豊富。れんこんも食物繊維を多く含みます。レンジを使うので簡単です。

もっと詳しく知りたい方は、こちらへどうぞ。
脂質異常症の食事のきほん

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編集:おいしい健康編集部
監修:おいしい健康管理栄養士
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