調理のポイント

油と合わせると味も吸収効率もアップ

「ケールの苦みは油と相性がいい」(成沢さん)。βカロテンやビタミンKなどは脂溶性なので、油と合わせると吸収もよくなる。

硬い軸は切り分けて薄くスライスすると食べやすい

149 ケールの軸は硬いので、葉から切り分け、斜め薄切りにする。まず軸を、次に葉を加えて加熱すると火の通りが均一になる。

おすすめ「ケール」レシピ

ケールとホタテ、韓国のりのナムル風サラダ
ゆでたケールを材料とあえるだけの簡単メニュー。ホタテやのりを合わせると、たっぷりのうまみにほろ苦さがマッチした 大人の味に。
ケールとサケのカレースープ
サケにはビタミンDがたっぷり。ビタミンDにはカルシウムが骨に沈着するのを助ける働きがあるため、ケールのカルシウムを効率よく利用できる。
ケールと豚肉のショウガ味噌炒め
味噌の香ばしい香りには、ケールの苦みや青臭さをマスキングする効果が。肉厚の葉は加熱してもシャキシャキなので、ボリューム満点の炒め物に。
ケールとじゃこおかかのチャーハン
ケールとじゃこはどちらもカルシウムが豊富なので、成長期の子どもや、骨量が低下しやすい閉経後の女性に最適。常備菜でちょこちょことろう。
ケールチップス
ケールをオーブントースターで焼くだけのケールチップスは、ヘルシーなおやつとして米国のセレブの間で流行中。カレー粉やチーズなど、好みのスパイスを加えてもいい。

レシピ考案

150 料理研究家
成沢正胡さん
素材の意外な組み合わせの料理が得意。和食をベースにした料理教室うららを主宰。「ケールは青汁よりも調理して食べるほうがおいしく味わえる。小松菜やホウレン草のように気軽に食べてみて」。

取材・文/村山真由美  写真/鈴木正美   レシピ考案・料理/成沢正胡
スタイリング/石川美加子