【管理栄養士監修】糖尿病の方の夏レシピ5選|夏の食事で意識したいこと
公開日: 2026年8月19日

暑い日が続くと、食事の内容がいつもと変わってきませんか。
「お昼はそうめんだけで済ませてしまった」「冷たい飲み物をつい飲みすぎた」。そんな日が重なって、血糖値の数値が気になっている方もいらっしゃるかもしれません。
夏は、暑さや食欲の低下から食事の内容が偏ったり、水分が不足したりして、血糖値の管理に影響することがあります。でも、急に食事をすべて変える必要はありませんよ。
この記事では、糖尿病をお持ちの方が暑い季節の食事で意識したいこと、夏においしく食べられるレシピを5品紹介します。
なぜ夏は血糖値が気になりやすいの?
夏の食生活には、血糖値の管理に影響しやすい変化が起こりがちです。よくあるものを3つ挙げてみました。
① 食事が主食に偏りやすい
食欲が落ちると、そうめん・冷やし中華・丼ものなど、一品で済む料理が増えます。こうした料理は主食の割合が大きく、おかずが少なくなりがちです。
② 冷たくて甘い飲み物を飲むことが増える
スポーツドリンクや清涼飲料水には、糖分が含まれているものが多くあります。のどが渇くたびに飲んでいると、思った以上の量になることがあります。
③ 汗で水分が失われやすい
汗をかいて体の水分が足りなくなると、血糖値が高くなりやすいことが知られています。夏の水分補給は、血糖値の面からも大切です。
どれも「気をつけていたのに、いつのまにか」ということばかりですよね。ご自身を責める必要はまったくありません。理由がわかれば、対策も立てやすくなりますよ。
夏の食事で意識したい3つのポイント
ポイント1|麺や丼は「のせて」バランスを整える
そうめんやうどんを食べるとき、そのままではなく、おかずになる食材をのせてみましょう。
- たんぱく質:ゆで卵、蒸し鶏、豚しゃぶ、ツナ、豆腐、納豆
- 野菜・きのこ・海藻:トマト、きゅうり、オクラ、わかめ、しめじ
食物繊維を多く含む食品や、たんぱく質を含むおかずを一緒に食べると、食後の血糖値の上昇がゆるやかになりやすいとされています。
【1日にとりたい食物繊維の目標量】
30〜64歳:男性22g以上/女性18g以上
65〜74歳:男性21g以上/女性18g以上
(厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の目標量)
食物繊維は、野菜・きのこ・海藻・豆類・果物などに多く含まれます。
麺の量を減らすことだけを考えるのではなく、「何を組み合わせるか」にも目を向けてみましょう。
ポイント2|冷たい飲み物は「無糖」を基本に
水分補給は我慢せず、こまめに行いましょう。普段の水分補給には、水や麦茶など無糖の飲み物がおすすめです。
甘い飲み物は「毎日の水分補給」ではなく「たまに楽しむもの」と位置づけると、無理なく続けられます。
なお、大量に汗をかいたときや、体調がすぐれないときの飲み物については、対応が人によって異なります。かかりつけの医師や管理栄養士にご相談ください。
ポイント3|食事のリズムを大きく崩さない
食欲がないと、食事を抜きたくなる日もありますよね。ただ、食欲がないからといって食事を抜くと、食事や服薬のリズムが乱れることがあります。
無理にたくさん食べる必要はありません。量を減らして、軽いものにしても大丈夫です。たとえば、こんな組み合わせでも十分です。
- 冷奴+ミニトマト
- 具だくさんの冷たいみそ汁
- ヨーグルト+果物を少量
「きちんと食べる」より「リズムを大きく崩さない」を優先してみてくださいね。
※糖尿病の薬を使っている方は、自己判断で食事を抜いたり、薬の量を調整したりしないでください。食欲がない日が続くときは、主治医にご相談ください。また、食事の内容や量の目安は、体格・活動量・治療内容によって一人ひとり違います。日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」でも、食事療法は個々の状況に合わせて調整することが基本とされています。具体的な量については、かかりつけの医師や管理栄養士にご確認ください。
管理栄養士が選んだ、夏レシピ5選
暑い日でも食べやすいレシピを5品選びました。一品で食事が完結する麺やごはんもの、そこに添えたい冷たい副菜と汁物です。
ミニトマトとオクラの冷製パスタ
白だしのやさしい風味とトマトの酸味で、さっぱり食べられる冷製パスタ。鶏ささ身、ミニトマトとオクラが入った、たんぱく質や食物繊維をとれる一皿です。
おいしい健康アプリの活用法
毎日の食事を整えるとき、おいしい健康アプリが役に立ちます。糖尿病をお持ちの方におすすめの使い方を3つご紹介します。
① プロフィールを設定する
「糖尿病」や「血糖値・HbA1cが高い」を選んでプロフィールを登録すると、自分の食事基準に合わせたレシピが優先して表示されます。
② 献立を作成する
栄養バランスのよい献立はAIが自動で作成。食べたいおかずに合う副菜の提案もしてくれるなど、栄養計算せずに、自然と食事管理ができます。
③ 記録して、栄養バランスや血糖値を確認する
食べたものを記録すると、エネルギー・炭水化物・食塩相当量などの栄養バランスが一目瞭然。血糖値の記録もできるので、食べたものと血糖値を一緒に確認できます。
まとめ
夏は、食事が偏りやすい季節です。でも、やることはそれほど多くありません。
- 麺や丼には、たんぱく質と野菜をのせる
- 飲み物は無糖のものを基本にする
- 食欲がない日も、食事のリズムを大きく崩さない
この3つを意識するだけでも、毎日の積み重ねは変わってきます。
暑い時期は、がんばりすぎないことも大切です。できそうなところから、ひとつずつ試してみてくださいね。
参考
・厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
・日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」
・環境省「熱中症環境保健マニュアル2022」
1週間献立も紹介している「2型糖尿病と食事」ページもチェック▼
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