歯が痛いとき何を食べる?やわらかく食べやすい食事の工夫【管理栄養士監修】
公開: 2026年10月2日
監修:
おいしい健康管理栄養士

歯が痛くて、食事のたびに気が重くなる…そんな経験はありませんか?
噛むとズキッと響く、冷たいものがしみる。そんなときは「何を食べたらいいんだろう」と困ってしまいますよね。
痛みが続くときは、まず歯科を受診することが大切です。そのうえで、症状が落ち着くまでの間、食事の工夫で少しでも負担を減らせたらうれしいですよね。
今回は、歯が痛いときに意識したい食事のポイントをお伝えします。
歯が痛いとき、食事がつらくなるのはなぜ?
歯の痛みには、むし歯や知覚過敏、歯周病などさまざまな原因があります。原因や症状によって、痛みの感じ方は人それぞれです。
歯やその周りに痛みがあると、冷たいものや熱いものなど、温度の刺激で痛みを感じることがあります。また、噛むことで痛みが強くなる場合もあります。
痛みの原因や症状によって食べやすいものは異なるため、無理に我慢せず、痛みを感じにくい食べ方を選ぶことが大切です。
食べられるものが限られると、「気づいたらやわらかいものばかり食べていた」ということも起こりやすくなります。これが続くと、栄養バランスがかたよりやすくなることもあります。
歯の痛みがある間は、無理に普段どおりの食事をしようとせず、食べやすい形に工夫してみましょう。痛みの原因によっては治療が必要な場合もあるため、痛みが続くときは歯科を受診することが大切です。
※食事の工夫は、歯の痛みそのものを治すものではありません。痛みが続く場合や強くなっている場合は、食事で様子をみるのではなく、歯科を受診しましょう。そのうえで、受診までの間は食べやすいものを選ぶなどの工夫をしてみてください。
歯が痛いときに意識したい、5つの食事のポイント
1. 自分が痛みを感じにくい温度を見つけてみましょう
温度の刺激で痛みを感じる場合は、熱すぎたり冷たすぎたりしないよう、少し冷ましたり温めたりして、自分が痛みを感じにくい温度に近づけてみましょう。冷たいものがしみる方は常温に近づける、熱いものがつらい方は少し冷ますなど、感じ方に合わせて調整してみてくださいね。
2. やわらかい食材を選んでみましょう
豆腐、卵料理(茶碗蒸し、温泉卵など)、白身魚、よく煮込んだ野菜などは、噛む力が少なくても食べやすい食材です。野菜は小さく切ってやわらかく煮る、食材をすりつぶすなど、ひと手間でぐっと食べやすくなります。
3. 刺激の強い味つけは控えめにしてみましょう
辛味や酸味など刺激の強いものは、口の中の状態によっては痛みを感じることがあります。食べてしみたり、痛みを感じたりするものは、無理せず控えてみましょう。だしのうま味などを活用すると、刺激を抑えてもおいしく仕上げやすくなりますよ。
4. 栄養バランスを保つ工夫をしてみましょう
「かたいものが食べられないから」と品数を減らす必要はありません。1品に複数の食材を組み合わせたり、食材の形や火の通し方を変えたりすることでも、食事のバランスを整えやすくなります。
- 主食:お粥、やわらかく煮たうどんなど
- 主菜:卵、豆腐、白身魚など
- 副菜:やわらかく煮た野菜、なめらかにした野菜など
- 乳製品・果物:ヨーグルト、すりおろしたり加熱したりした果物など
いつもの食事を「やわらかくする」「細かくする」「なめらかにする」など、食べやすい形に変えると、食事全体のバランスを保ちやすくなります。
5. 食べ方にもひと工夫してみましょう
痛みのない側で無理なく噛む、一口の量を小さめにするなど、食べやすい方法を試してみましょう。飲み物も、一度にたくさん口に含まず、痛みが出ない温度や量で少しずつ飲んでみましょう。
歯が痛いときにおすすめのレシピ
噛む負担が少なく、必要な栄養を無理なくとれるメニューをご紹介します。
蒸し器のいらない 茶碗蒸し
卵とだしでつくる、なめらかでやわらかい一品。噛む負担が少なく、たんぱく質もやさしく補えます。蒸し器がなくても、蓋付きの鍋や深めのフライパンで手軽に作れますよ。
炊飯器でやわらかりんご煮
炊飯器におまかせで作れる、やわらかく煮たりんごのデザートです。痛みを感じにくい温度に調整して楽しんでみてくださいね。冷凍保存もできるので、少し食べたいときにも便利です。
おいしい健康アプリの活用法
おいしい健康アプリでは、レシピ検索時に「やわらかい食事」を選ぶことができます。検索窓の下にある「お悩み(お悩みで絞り込む)」ボタンから「やわらかい」を選んでくださいね。
無理せず、食べやすい工夫から始めてみましょう
歯が痛いと、食べること自体がおっくうに感じてしまいますよね。
でも、食材の選び方や切り方、温度をちょっと工夫するだけで、食べやすさはぐっと変わります。できそうなことからひとつずつ、試してみてください。
痛みが続く場合や強い場合は、我慢せず早めに歯科を受診しましょう。栄養面で気になることがあれば、医師や管理栄養士にもご相談くださいね。
参考
- 厚生労働省 健康づくりサポートネット「歯・口腔の健康」
- 公益社団法人日本歯科医師会「テーマパーク8020」お口の119「歯がしみる(冷たい水・熱いお湯)」
- 公益社団法人日本歯科医師会「テーマパーク8020」知覚過敏
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。歯の痛みが続く場合や症状が強い場合は、早めに歯科を受診し、栄養面で気になることがあれば医師や管理栄養士にもご相談ください。
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